人口のデータはよっぽどのことがない限り、変動することはありません。 なので、人口は未来予測に有効なデータとなります。
我々の美容室は労働集約型ビジネスである以上、美容師が居ないと売上が作れません。
そんな中、働き手に当たる生産年齢人口は年々減っており、今以上に求人活動に費用と人員のコストをかけ続ける必要性が高い未来がデータから読み取れます。
さらに消費者視点ではこれまでのボリュームゾーンであったカラーのメニューにもトレンドの変化を感じます。
2020年ごろから少しずつ業界でバズワードになりつつあるのは「白髪ぼかし」です。
これまでの白髪染め市場は、いかに頭皮に対して優しく染まる商材の開発や、素早く染まるといったカラー剤自体のスペックが更新されていました。
近年では白髪は隠すものではなく「ぼかす」ものになっています。
ブリーチの進歩によりダメージを抑えることがこのトレンドを可能にした側面もあるが、根底にはやはりボリュームゾーンの消費者の高齢化による”髪の毛の悩みの変化”にあるでしょう。
このように美容業界も着々と少子高齢化の影響は出てきています。
人口という大きい単位は日常生活を送る上では体感しにくいものですが、ふと田舎にいくと本当に人通りはなく町全体が暗いです。
このような大きな単位の外的環境はじわじわと気付かぬうちに進行していくものです。
ふと立ち止まって日本の少子高齢化に対して意識してみるのも良いかもしれませんね。